
ヒプノセラピーを受ける前の予備知識

こんにちは、大阪でヒプノセラピー海の森を運営している西住です。
ヒプノセラピーってまだまだマイナーで、海の森のお客様も60~70パーセントは初めての方です。そんなわけで、初めてヒプノセラピーを受けられる方向けに準備等ご案内したいと思います。
ヒプノセラピーとはabout hypnotherapy
1.事前準備として
自分の心を掘る覚悟ができているか
ヒプノセラピーを受付して多いのが、「催眠誘導で自分を変えてほしい」というご要望です。
セラピーを寝ながら受けて、起きたら自分の何かが変わっていた!、、そんな魔法を期待されてる方もいらっしゃるのですが、
(少なくとも海の森では)催眠術的なご要望にはお応えできません。不可能なのです。「セラピストの誘導にまかせればいいんだな」は半分誤りです。ご本人が心を見つめるという意思を持たないと、セラピーは無駄に終わります。
ヒプノセラピーで行うのは、ご期待と全く違う方法です。 ・自分の心の傷・思考の癖を発見し ・心が傷ついてるって認め (これだけでも大変つらい作業です) ・自分が思い込んでいるルールを手放す、これを行います。
私はトランス誘導はしますが、あなたが変化すると決めないと何も変化は起こりません。
例えるなら、肉体のトレーナー・コーチのようなものです。私はレクチャーはしますがあなたの肉体を鍛えるために、あなたが変化する努力を起こさないとセラピーは意味を持ちません。
ヒプノセラピーを受けても、実際の現実は何も変わりません。現実生活を変えたくて真っ最中の方には的外れな事を行うことになります。しかし多種多様な方がいらっしゃいますので一概には言えませんが、私のこれまでの受付データから「そういう統計傾向がある」とご案内しております。
2.心の事前チェック
自分の本音で語れるか?
もちろん実際に西住に会ってから、打ち明けられる相手かどうかご判断する必要があります。前述のように催眠術ではないので、ヒプノセラピー中もお客様に話す・話さないの選択権があります。
逆に言いますと、お客様が本音で話さない場合、セラピーはそれ以上にはならないって事です。セラピストなら分かってくれるだろう、と期待しがちです(私も他所セラピーに行くときは期待してしまいますが)、お客様が話そうと思ってくれない限りこちらは察せれません。。。
ちなみに自分の事を洗いざらい喋れても、全くこちらに心を開いていない人がいます。まず西住(にしずみ)を信用するかの判断、どこまで心を開いていい相手なのかの判断、気が合うか合わないか、お客様側で行ってください。そして気が乗らないなら「やっぱりセラピーを受けるのやめる」という判断をしてくださいね。
3.事前準備として 物理的に
リラックスできる服装
肉体的にリラックスできる服装 ・スウェットなど体を締め付けない服装 ・動きやすいゴワゴワしない生地の服装

精神的にリラックスできる服装 ・自分のお気に入りの服 ・自分のお気に入りの時計・アクセサリーなど
私は女性なので、よそのセラピーを受けに行くときは自分らしい服装で行きます。それが最高にリラックスできるんですよ。
ヒプノセラピーにおいて大事な事
ヒプノセラピーにおいて大事な事は
感性・情緒/素直さ
その次に大事な事は
集中力・イメージ力 です。
予備として
リラックス・ゆっくりとした深い呼吸 です。
以上を挙げると瞑想/内観に似ているかもしれません。
その事を踏まえ、以下に解説していきます。
自分の気持ちをまとめたメモ(必要であれば)
人は
・自分の言いたい事が整理できなくて話せない ・やみくもに何でも喋ってしまう。
のどちらかに偏りがちです。
自分をうまくアウトプットできるように、頭で整理しておくか、もしくはA4で1枚程度にまとめて来ていただくとお話がスムーズにすすみます。
A4メモは事前にデータで海の森に送付される方もいらっしゃるのですが、プリントを持ってきていただくか・ご自身のスマホに入れておいてください。
当日は、A4メモを補助にご自身でお話しいただきます。私(西住)は読みません。
※必須ではありません。西住に質問されたときの補助として、心の中で準備いただければと思います。
セラピーの目的/何について悩んでいるか
(メモの一例)
人間関係 ・だれとの人間関係か ・その人といるとどういう気持ちになるか ・同じパターンで人間関係を失敗してしまうなら、そのパターン
自分の性格 ・自分のどんな性格がイヤなのか ・自分を責める癖をやめたい等
その他目的 ・ただヒプノセラピーを体験してみたい ・過去の精神的外傷を癒したい
客観的な自分を紹介するメモ
(メモの一例)
出身 ○○府○○市 ○○歳で進学のため○○市に、以降一人暮らし。 ○○歳で結婚 ○年間、配偶者、子供○歳と3人暮らし ○○歳で離婚
現在、仕事は○○関係
現在、家庭内は○○な雰囲気
小さい頃は 引っ込み思案だった 両親と姉と4人家族 近所に父方の祖父母が住んでいた
・家庭内の雰囲気は険悪な時と穏やかな時と極端だった。 ・父は仕事をしていなかった。 ・父の○○な所を母はずっと我慢していた。 ・母は世話好き、姑とあまりうまくいってないようだった。 ・母の愚痴聞き役になっていてつらかった。
心の内面を表現したメモ
かなり多くの方が感情を感じる事、それを表現する事が難しいようです。
セラピー前カウンセリングにおいて、あなたの「気持ち・感情」をお聞きするのですが、なかなか返ってきません。
海の森ヒプノセラピーは感情の領域で行いますので、「感情を感じる」事を事前にトライしてみてください。
(感情メモの一例)
・自分にとって大切な人は○○。なぜ大切か、その人といたらどんな気持ちになるか。
・自分にとって大切な物は○○。なぜ大切か、その物があることによってどんな気持ちになるか。めぐり合った時どんな気持ちだったか。
・中学・高校時代にショックだったことはなんですか? どんな気持ちになりましたか。その出来事を思い出すとき胸ではどんな感情が発生しますか。
・子供の頃、自分はどんな風に母親に接していましたか。もし態度と裏腹の心を秘めていたとしたら、どんな気持ちを心に秘めていたのでしょうか。
ヒプノセラピーはある程度、自分を内観する力が必要です。
海の森ヒプノセラピーにおいて、感情を感じていただく事はとても重要です。もしカウンセリング中に ヒプノセラピーが不可能と判断した場合は、「未処理の感情に気づく練習」メニューをおすすめしております。
心がモヤっとする・苦しくなる
自分の胸中をメモに書き出すと、「心がモヤっとする」「引っかかる」「苦しくなる」箇所が出てきます。その部分がポイントなのでマーカーしておいてください。
子供時代の写真を見返しておく
中には、「幼少期の事をほとんど覚えていない」という方もいます。幼少期の事を鮮明に思い出しやすいように、子供時代の写真を見返しておくのも効果的です。
加えて親兄弟の当時の写真・実家の当時の写真など視覚映像で目に思い出させておいたほうがよいと思います。
睡眠はたっぷり取ってから
睡眠はたっぷり取ってからお越しください。仕事帰りなどは寝落ちしやすいので避けてください。
また仕事帰りなど意識が煩雑な状態ではセラピーにも入りにくい傾向があります。
その他 準備できること
呼吸について
主に寝椅子に横になっていただくので、自然と腹式呼吸になります。
最初は
・息を吸う 70パーセント ・息を吐く 30パーセント
次第に
・息を吸う 50パーセント ・息を吐く 50パーセント
にシフトしていっていただきます。
ゆったりとした呼吸がヒプノセラピーの入り口です。普段は意識していない呼吸ですが、事前に数分だけでも練習してみてください。
リラックスについて
・リラックスしようとする余裕 ・リラックスイメージ

ヒプノセラピーは、潜在意識に深く沈んでいく作業です。どうしても自分の心を統御しようとしがちなのですが、
・客観的に自分の潜在意識を観察する事 ・過去の出来事の感情を感じきる事
この相反する2つの作業を同時に行うことが必要です。
2つの作業は半々でなく、
・観察 25パーセント ・感情 75パーセント
位の割合がよいと思っています。
こんな人はお役に立てません
・自分の現実と向き合おうとしない人 ・面倒くさがりの人 ・セラピストに丸投げして何とかしてもらおうと思っている人
ヒプノセラピーの事前準備
以上、西住が数年間ヒプノセラピーを行ってきてご案内できる内容です。より良きヒプノセラピーになるように参考にしてください。
おわり
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