
感情のコントロールについて
人なら誰れしも日々振り回される感情。特に不安・イライラの感情は他に比べて自分ではなかなかコントロールできません。
でもコントロールは難しいけれど、「解消」なら可能なんですよ。今回は感情の中でも「不安・イライラ」の解消方法について、ヒプノセラピー(催眠療法)的アプローチです。
しかし、ただ読むだけでは感情はコントロールできません。
文字を読むだけでは潜在意識は変わらないからです。必ずどこかのセラピストにセッションを受けてください。

感情コントロールによって幸・不幸を分けるのはナンセンス
これを読んでいる方はなぜ感情をコントロールしたいのでしょうか?
・人間関係を円滑にしたいから ・感情によって、人間関係を壊してきたから ・もっと幸せに穏やかに生きたいから 等でしょうか。
そう、おっしゃるように感情は時に全てを破壊するほどの強力なエネルギーを持っています。できればマイナス感情は持ちたくありません。
また感情とは一時的なもの、流れて行くものです。そして、たかだか感情と素通りされコントロールできるものだと思われがちです。しかし人間は出来事に対して反射的・本能的に感情が発生しそれに従い感じなくてはいけません。なので何故にマイナス感情が発生するのかを考えていきたいと思います。
まず「怒り・イライラのコントロール」についてAnger Management
怒り・イライラはなぜ発生するのか
主な原因は、あなたがわがままさんだからです。もう私はあなたに直球で言ってしまいます。
・相手の言動がムカつく ・職場の〇〇がムカつく ・家族が主に自分をイライラさせる ・自分の感情をコントロールしたい、できない
全て相手をコントロールしたいあなたのわがままです。
悲観的になるのも同様、周りをコントロールできない、悲しいって気持ちです。
ここまで読んで腹が立っているあなた、ここで読むのを終了してください。また自分はわがままじゃない!、変わらないといけないのは周囲だ!と心の底で思っている人も読むのを終了してください。
※私に会った事のある人は「そんなん、西住だってできてないじゃん!」と突っ込みたい気持ちでしょう。はい、そうです。私も強わがままでかつ感情コントロールはできていません(>_<)。でも改善しようと努力している状態です。
さて、このまま「怒りがわがままから発生している」という前提で話を進めます。
ではなぜ怒りイライラ感情コントロールができないのか。
マイナスの感情の中でも、なかなか厄介なのが怒りです。
マイナス感情としてのエネルギーも強いですし、
自分でも分かってはいるけど、なぜかコントロールできない怒りの感情。
でも、なぜ存在しているかと言えば、自己防衛のためなんですよ。自分を心の傷を守るためにイライラスイッチが入るんです。よく怒る人ほど深い傷を持っている、過剰に自己防衛をしてると言えます。
だから、怒りをコントロールしようと思ったら、自分の「恐れ」に気づくことがスタートです。
怒りは多重構造になっていることは有名な心理学的な話です。
怒りの下に「恐れ・不安」がある。
その下に「心が傷ついた過去」がある。
その下に「悲しみ」がある。
その下に「期待していた自分」がいる。
自分の蓋をしているもの、恐れの下にあるものに気づくことがスタートです。
怒りのメカニズム、どんな時にイライラが発生するか
発生するタイミング 1
「自分の中にあるルール・常識」を違反された時です。相手が違反したら即スイッチが入るんですね。
例えば、勝手に自分のテリトリーに入ってこられたら、みんな怒りますし、失礼な事を言われたらそのために強く怒ります。友達からでも失礼な内容だったら怒ります。公の場所で非常識なことをする人に対して怒ります。
悲しんだり悲観的になるのも同様です。あなたの尺度で世や他人を見、ジャッジ(あきらめ)をくだすのです。
ただ、一つこの「非常識なこと」ってあなたにとって非常識なこと、なんですよ。あなたが法になってるんです。
「いや違う、大多数の人にとって非常識だ」と言われるかもしれません。そうです、言われることはごもっともです。言いたいのは「相手にとっては、非常識でない」ということです。
多数決の話をしているのでなく、あなたと相手の1対1の話をしています。
世の常識はさておき、「自分の心の問題として考える」あなたが「怒り」で苦しんでいるとしたら、「なぜ私はこんなことで感情的に怒るんだろうか?」って心に問うてみてください。
発生するタイミング 2
「自分の中にある要求(期待)」が満たされなかった時です。優しくされて当然の相手からそのように扱われなかった。味方になるべき立場の人が味方に付かなかった。部下や後輩が失礼な態度をとってくる。などです。
言いたいのは1と同じく、「相手にとっては、非常識でない」ということです。また同じく、「なぜ私はこんなことで感情的に怒るんだろうか? 悲しんだりするんだろうか?」って自答自問してみてください。
ここからがヒプノセラピーの出番です。The turn Hypno Therapy
準備 その怒りは何に向いているか?
・自分に対する怒りor相手に対する怒り?
・相手のどんな言動に怒っている?
・何かをされたことに対して? or 何もしてくれなかったことに対して?
・心の底に悲しみがありませんか?
ゆっくりでいいので、自分の心に問うてみてください。
ヒプノセラピー的な問いかけ
・じゃあ、あなたは相手にどうしてほしかったの?
ヒプノセラピーを用いた潜在意識化では、問いに対して下のような答えが返ってきます。
-「もっと大事にしてほしかった」
-「もっと思いやってほしかった」
-「ちゃんと自分の気持ちを聞いてほしかった」
ほぼ100パーセントそうです。そうです。怒りの根源は、あなたの悲しい気持ちに対する相手に対する要求なのです。それ以外にありません。素直にそう出せないから、怒りって方法を用いちゃうんですね。
ヒプノセラピーではセッションの中で、セラピストは更にあなたに問いかけます。
「小さい頃、誰にそうしてほしかったの?」
これは
「誰に」もっと大事にしてほしかったの?
「どんなふうに」もっと思いやってほしかったの?
「どうして」ちゃんと自分の気持ちを聞いてほしかったの?
という質問です。
(その返事)
誰って、子供に問うと答えは決まっています。お父さんかお母さんです。ほぼ100パーセントそうです。
「うん、そうなんだ。お父さん(お母さん)にそうしてもらえなかったんだ?」セラピー中のインナーチャイルドはたいがい素直に答えてくれます。「うん」って。
この「うん」って頷きの瞬間が自分を取り戻す瞬間です。
ようやく自分の要求に気づけたんですから。そして、思いっきり「ああ、そうだったんだ!」って確認してください。
ヒプノセラピーでなく自答自問形式で行うと、答えが無く「もういいやっ」ってなる人も多いです。なので最寄りのヒプノセラピストの所に行ってくださいね。
特に怒りを長く持った人・イライラしている人は、セラピー中に「言わなくてもわかるだろ!」って気持ちになります。実際にセラピストに怒ってくる人もいます。
「わかってほしい」「自分の気持ちを察してほしい」って子どもが心の中で叫んでいる部分を、私(西住)はクライアントにわかってほしいんです(笑)。
感情は自分の中にある。ゆえに怒りも自分の中にあるんです。
私は言葉でクライアントに伝えますよ。怒らずにね(笑)私はセラピー中にしつこいくらい質問します。「ねぇ、ほんとうはどうしてほしかったの?」って。自分でそれが分かると、楽になります
最後のまとめ
自分を変えたい!と願うとき、感情をコントロールできるようになりたい!と願うとき、まず感情の流れを見極める事。これが大事かと思います。
そしてヒプノセラピストや心理セラピストの力を使ってみてください。ヒプノセラピーはとてもおすすめです。
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